環境配慮技術の実証実験

環境への取り組み環境配慮技術の実証実験

環境負荷を低減するために自社で実証実験に取り組んでいます

近年、様々な環境配慮技術があふれている中、東レ建設では、京滋支店(滋賀県大津市)にて、環境配慮技術の実証実験を2010年10月より実施しております。

太陽光発電システムや、壁面緑化、環境配慮型ガラスなど、様々な環境配慮技術を京滋支店に導入し、マニュアルやカタログでは見えない部分やメンテナンス性など、実際の状況を社員が見て・触って・使って体感しながら調査を行い、効果検証を行っています。

また、東レ建設と大阪市立大学大学院との共同検証も下記の項目で進め、検証結果を各種学会に報告するなど行っています。
・太陽光発電システム
・各種の環境配慮型ガラス
・環境配慮型ガラスとブラインド効果

創エネルギーの導入

"創エネルギー"とは各家庭内でエネルギーを節約(省エネ)する意味ではなく、エネルギーを積極的に生産していくという考え方のことです。"太陽光発電システム"などのクリーンエネルギー(再生可能エネルギー)の活用や"コージェネレーションシステム"などが注目を集めています。

太陽光パネル(東レ建設(株)京滋支店)

太陽光発電システム

2010年10月より2.3KWの太陽光発電システムを設置して、直達日射遮蔽・天空日射の検証やパネルの表面温度低下による発電効率向上の検証データを収集してきました。
特に建物や電柱などによる日影の影響がどのように及ぶか、また、太陽光パネルの発電効率を向上させる実験など、各種検証を行っています。
※大阪市立大学大学院との共同検証。学会報告(空気調和・衛生工学会、建築学会)も実施しています。

快適性能の向上

地球の温暖化現象に多くの影響を与えているものが"CO2(二酸化炭素)"です。
CO2削減について様々な対応策が掲げられている中、東レ建設が着目したのは"緑化対策"と"建物の表面温度低下対策"です。京滋支店内に"壁面緑化"や"ミストシャワー"をはじめとする設備を導入して、その効果を検証しています。

壁面緑化・駐車場緑化

建物の壁面を緑化させると、CO2の削減や建物の温度低下に効果があると言われています。
京滋支店では太陽光パネルの架台用壁面を利用して、南面に約10.6㎡(13種類の植物を計456ポット)のポット型緑化と、北面に約26.7㎡のつる型緑化(ヘデラ)を施工してCO2の削減や品種による暑さ寒さの適応力、維持・管理のメンテナンスなど長期的な検証を行っています。
また、京滋支店の来客者用駐車スペースではインターロッキング型と樹脂パネルブロック型(黒色)の2種類の駐車場緑化を施し、壁面緑化と同様、周辺の温度低下への影響や生育などのメンテナンス性について検証しています。

ミストシャワー

今や知らない方がいないミストシャワーですが、実際にミストを浴びた経験のある人は意外に少ないと思います。
粒径の違いにより濡れるミストと濡れないミストの2種類を設置し、冷却効果の違いや体感温度の違いなど検証しています。
特に濡れるミストは、夏場環境の厳しい建築現場の熱中症対策として活用しています。今後は屋外でのスポーツ施設などへの検証を行っていきます。

A)壁面緑化(ポット型) B)壁面緑化(つる型) C)駐車場緑化(インターロッキング型) D)駐車場緑化(樹脂型) E)ミストシャワー散布状況

遮熱塗装・舗装

現在は様々なメーカーから商品化されている遮熱塗料ですが、どの商品が優れているのかを判断するため、同じサイズの鉄板にグレー色の表面塗装を塗布して統一化させ、赤外線サーモグラフィーなど使用して比較検証を実施しています。
また、京滋支店の来客者用駐車スペースに木チップ舗装と遮熱塗装を施工し、普通アスファルトとの表面温度の違いを比較検証し、同時に意匠性や耐久性などの評価も行っています。

A)各メーカーの遮熱塗料の検証状況 B)木チップ舗装 C)遮熱塗装

遮熱・断熱・省エネの対策

主に遮熱効果の高い設備や室内温度を抑える効果が期待できる設備を導入し、電気エネルギーの消費量を抑えて室内で快適に過ごせる環境をつくりだす検証を行っています。様々な設備の組み合わせによる効果の違いなどの検証を実施しています。

各種の環境配慮型ガラス(遮熱フィルム含む)

マンションなどの建物で最も環境負荷を低減させるのに重要なのは、窓の遮熱・断熱システムです。夏は日射熱を遮り、冬は暖房熱を外に逃がさない断熱性能を合わせ持つ事が必要です。
単板ガラス、日射遮蔽フィルムガラス、複層ガラス、Low-E遮熱複層ガラス、Low-E断熱複層ガラス、真空ガラスの全6種類のガラスを京滋支店の2階事務室に設置し、カタログ値と実験値との差違や冷房負荷低減効果の検証を行っています。

※大阪市立大学大学院との共同検証。学会発表(建築学会)も実施しています。

環境配慮型ガラスとブラインド効果(外付、内付、ミスト噴霧)

京滋支店の1階応接室には、ドイツ製の外付電動ブラインドを設置しました。また、窓ガラスには単板ガラスや日射遮蔽ガラスを用い、超親水作用のある光触媒を塗布してミストを噴霧させガラス全面を濡らしたり、各種ブラインドを使用したりして室内の冷房負荷低減効果のシミュレーションや効果の違いを比較検証しています。

※大阪市立大学大学院との共同検証。学会発表(ヒートアイランド学会)も実施しています。

A)各種の環境配慮型ガラス B)外付ブラインド C)光触媒+ミスト噴霧 D)内付ブラインド

その他の取り組み

■花粉検証

集合住宅を想定して、空気清浄機、フィルター付24時間給気口などの花粉除去フィルターを導入し、花粉の基本特性の調査や室内への花粉の侵入経路と動きの傾向について検証しました。

■LED照明、冷陰極蛍光灯の採用

京滋支店内部の蛍光灯をLED照明に変更し、外灯にはLED投光器を採用しています。
また、LEDに代わる冷陰極蛍光灯(液晶画面のバックライト)も一室に採用し、効果検証を行っています。

 

東レ建設では環境配慮技術の実証実験を積極的に進めています。
検証を行うだけでは留まらず、検証結果をもとに様々な場面において、お客様にとって本当に価値あるものを選定し提案します。
今後も新しい環境配慮技術を導入し実証実験を重ね、みなさまの信頼にお応えできるよう取り組んでまいります。

  • 今までにない感動を。新しい価値を創造する、東レ建設。