防災への取り組み

不動産事業防災への取り組み

自然災害に備え、住まいの防災基準を強化
東レ建設の防災対応型マンション

1972年より始まった分譲マンション事業。東日本大震災により住まいの防災対策が重要視される中、災害に対する「防災対策」にいち早く着目し、安全な暮らしを追求しています。万一の災害時にも耐える建物づくりや災害が起きた時の備えにおいて、防災力を高める対策を実施しています。

  • 防災意識の向上・活動支援

防災対応型マンション

マンション事業50年を超える信頼の実績
災害発生時に居住者の生命や財産を守るための施策

◎耐震の基本は足元から。地盤調査から徹底し、安全性を確保

いくら強固な基礎を構築していても、基礎を支える地盤が軟弱では建物の強化は保てません。地盤は地域によって深度や厚さ、強固さなどが異なります。 東レ建設は強固な「支持層」を呼ばれる地盤層を探るために「標準貫入試験」「土質の検査」などの地盤調査(ボーリング調査)を綿密に実施しています。
そして、支持層となる地盤を割り出した上で、それぞれの地盤・建物計画に応じて適切な基礎設計を行います。

◎人命はもちろん大切な財産を守る信頼の基本構造

当社免震アイソレータ取付状況■免震アイソレータ施工例

地震から身を守るためには建物の強化が必須条件です。
東レ建設のマンションは建物の規模や土地の条件に合わせて「耐震」「免振」「制震」構造を導入しています。また「耐震性」においては一部の物件で「耐震等級2(※)」を取得するなど、構造面にも配慮しています。
これまでの施工実績を活かし、徹底した品質管理の元、耐震性に優れた確かな建物を築き上げます。
※数百年に一度程度発生する地震による力の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊・損傷等を生じない程度の建物強度を示します。

◎居住者の生命を災害から守る防災設備

東レ建設のマンションは災害時の対策として、安心して避難できるように先進設備の採用や、共助活動をサポートする防災備品など、様々な防災対策を取り入れています。
※一部のマンションには採用しておりません。

<主な防災設備例>

  • エレベーター安全装置

    ■エレベーター安全装置

    エレベーターの運行に支障をきたす規模の地震などが発生した場合、管制装置が作動し、最寄りの階に非常停止しドアを開きます。
    ・P波、S波センサー付地震時エレベーター管理装置
    ・停電時自動着床装置
    ・閉じ込めリスタート運転

  • ■耐震枠付玄関ドア

    ■耐震枠付玄関ドア

    各住戸の玄関ドアには耐震ドア枠を採用。
    ドアとドアの枠の間に適切な隙間を設け、万一地震でドア枠が歪んでもドアが開けやすく避難路路を確保する事が可能です。

  • かまどスツール

    ■かまどスツール

    平常時はベンチとして、災害時は中から取り出して炊き出し用かまどとして使用できます。

  • ホーム保安灯
  • 停電時に自動点灯する
    ホーム保安灯
  • 耐震ラッチ
  • 地震を感知して扉をロック
    耐震ラッチ
  • バルコニー非難ハッチ
  • バルコニーからの避難路を確保
    バルコニー非難ハッチ
  • 万一の水を確保する貯水タンク
  • 万一の水を確保する
    貯水タンク
  • 火災を自動で知らせる 自動火災通知設備
  • 火災を自動で知らせる
    自動火災通知設備
  • 東レの逆浸透膜を使用した造水機 東レトレスキュー
  • 東レの逆浸透膜を使用した造水機
    東レ"トレスキュー"
  • 熱を感知すると作動する スプリンクラー
  • 熱を感知すると作動する
    スプリンクラー
  • 停電時に自動点灯し、安全に避難 非常用照明
  • 停電時に自動点灯し安全に避難
    非常用照明
  • 24時間ガスの使用状態を見守る
  • 24時間ガスの使用状態を見守る
    マイコンメーター
  • 熱を感知すると作動する スプリンクラー
  • 警報音と音声で知らせる
    ガス感知器
  • 停電時に自動点灯し、安全に避難 非常用照明
  • 熱を検出して警報を発信
    熱感知器
  • …など

防災備蓄倉庫

防災備品イメージ
■防災備品イメージ

災害時にライフラインが断たれた場合の備えとして、マンション内に非常用トイレや発電機、災害対策用造水機などの各種防災備品を常備した防災備蓄倉庫を設置しています。

  • 防災毛布
  • 担架
  • 懐中電灯
  • スコップ
  • ヘルメット
  • 台車
  • ロープ
  • 仮設照明
  • 簡易トイレ
  • 造水機
  • 発電機
  • ジャッキ など

防災意識の向上・活動支援

マンションのメリットを活かした災害後の自発的な救助活動や防災コミュニティの形成などの相互支援を目指します

◎管理組合との連携による防災意識の向上

被災生活を切り抜けていくにはご自身やご家族だけでなく、居住者や地域住民同士の救援活動が必要不可欠となります。管理会社はマンションの管理組合の要望に応じ、防災意識の啓蒙活動や災害時における居住者の自助、共助などの支援活動(※)に取り組んでいます。
※防災訓練、防災マニュアルの作成、防災力につながるマンション内のコミュニティ形成など

●防災訓練・防災イベント

緊急時や災害時に適切な行動がとれるかどうかは、日頃の訓練と居住者一人ひとりの防災意識を高めることが重要です。今後は消防士を招いた消防訓練やAED救助などの防災イベントに関するお手伝いやマンション内の防災設備に関する資料作成・説明会のサポートなどに努めていきます。

  • 防災備品イメージ
  • 防災備品イメージ
  • 防災備品イメージ

■防災イベントの様子

●防災マニュアル

「(仮称)長泉町中土狩プロジェクト」の完成予想イメージ■防災マニュアルイメージ

万一の災害時に備えて防災組織の組成および運営が円滑に執り行われるように、管理組合から各種マニュアル作成の要望があった場合その支援活動に取り組んでいきます。今後は災害対策本部体制や震災時の活動フロー、震災時の自主防災活動などをまとめた防災マニュアルや、火災時の対応を考慮した防災計画など管理組合と一体になった取り組みも目指しています。

わたしたちが目指す新しいマンションのカタチ
「防災対応型」×「環境配慮型」マンションへ

静岡県にて分譲マンションと一戸建の複合型スマートタウンが誕生

「(仮称)長泉町中土狩プロジェクト」の完成予想イメージ■「シャリエ長泉グランマークス」 2018年3月竣工

本マンションは太陽光発電システムや蓄電池等の省エネ技術に、日本初のマンションの住戸間電力融通「T-グリッドシステム(※)」を組み合わせた先進性と、エネルギーインフラを災害対応に利用した災害自立性を兼ね備えています。この取り組みは「住宅・建築物省CO2先導事業評価委員会」の評価のもと、国土交通省が推奨する「平成26年度(第1回)住宅・建築物省CO2先導事業」に採択されました。また平成31年1月、一般財団法人省エネルギーセンター主催平成30年度省エネ大賞「省エネルギーセンター会長賞」を受賞しました。

※Tグリッドシステム
電力の一括受電とマンション用エネファーム(燃料電池)を組合せ、マンション内での供給電力を制御することで住戸間の電力融通を可能としたシステム。
東レ建設と静岡ガス(株)の共同開発。

<本プロジェクトにおける防災対策>

防災セミナーの様子

    ■太陽光発電システムと蓄電池により、災害時(停電時)にマンションの共用部などに電力を供給(エネルギーセキュリティの構築)

    ■災害時の断水を想定し、受水槽を活用することより給水を確保

「(仮称)長泉町中土狩プロジェクト」の完成予想イメージ■災害対策用造水機“トレローム”  ■防災備品イメージ

    ■災害時に地域防災拠点として集会室やコモンテラスの設置

    ■防災備品を常備した防災倉庫、二次災害の防止や避難経路を確保する防災設備の設置

先進の防災設備の採用や地震に配慮した構造設計、防災意識の向上・活動支援など、集まって住まう新しい価値「防災性能」を東レ建設では今後も充実させてまいります。また「防災対応型」と組み合わせて、省エネ・省CO2等環境配慮技術を採用したスマートマンションを積極的に展開してまいります。

  • ゼロ・トゥ・ワンダフル。わたしたちは、住まいの快適を科学します。