建設事業管更生工法

管更生工事の技術を通じて社会に貢献

国内の下水道管路延長は45万km(2012年度時点)であり、耐用年数である50年を超える管路が急増しています。そのため管路の更生工事が急を要しています。わたしたちは東レグループの先進素材を用いた安定の品質と現場加工作業の効率化を図った技術で貢献していきます。

東レ建設の管更生技術が審査証明を取得

高低差のある土地でもハウスの連結が可能
2014年3月度建設技術審査証明取得
※審査項目内容
トレカ®ラミネートの引張強度 2,400N/㎜2
フィブラロッドの引張強度 1,150N/㎜2

2011年3月に審査証明を受けた管更生工法(PFL工法)において、東レの炭素繊維材 トレカ®ラミネート及びアラミド材フィブラロッドの2部材が追加審査証明を受けました。

トレカ®ラミネートを使用した工法例

トレカ®ラミネートを使用した工法例

フィブラロッドを使用した工法例

フィブラロッドを使用した工法例

PFL工法とは

PFL工法は、既設老朽管きょ内面に補強材を取り付け、その後高密度ポリエチレン製のPFLパネルを設置し、既設管とPFLパネルとの隙間に高強度、高流動のモルタルを注入することで老朽管を更生する工法です。
トレカ®ラミネート及びフィブラロッドは補強材として利用されています。

施工方法により屈曲・隙間・段差も通水しながら施工ができ、高い強度を誇る"PFL工法"

施工方法により屈曲・隙間・段差も通水しながら施工ができ、高い強度を誇る"PFL工法"

トレカ®ラミネート及びフィブラロッド補強材の特長

  • 軽量で扱いやすく、強度が高い
  • 水中下においても錆が発生しない
  • 工場出荷時に所定サイズの円形加工が可能のため、現場作業及び材料ロスが低減
  • 設置間隔を自由に変更可能であり、既設管に合った強度設定が可能
  • コンパクトにまとめられるため、宅配便が利用可能で運送費を低減可能
    ※形状により不可の場合もございます

トレカ®ラミネート

フィブラロッド

施工の流れ(一例)

STEP1

調査・洗浄

調査・洗浄高圧洗浄により、施工区間の管きょ内面を洗浄します。
STEP2

補強材設置

補強材設置補強材を人孔口から搬入し、コンクリートアンカーにて管きょ内面に設置をおこないます。
STEP3

PFLパネル設置

PFLパネル設置切断・加工を行ったPFLパネルを専用型枠に貼付け、管きょ内へ搬入、設置をおこないます。
STEP4

注入材注入

注入材注入更生材端部に注入口及び排出口を設け、既設管とPFLパネルとの隙間に、高強度・高流動の特性を持つ専用注入材を注入します。
STEP5

目地部溶接

目地部溶接注入材養生後、専用型枠のみ撤去し、PFLパネルの目地部の溶接をおこないます。同材質の溶接棒を使用するため、高密度ポリエチレンのみ更生面を成形できます。
STEP6

完成

完成完成です。

その他の管更生工法について

東レ建設ではPFL工法以外にもPML工法(下水道マンホール更生工法)、ポリエチレン・コンパクトパイプ工法にも取り組んでいます。

PML工法

環境負担の少ないポリエチレンのライナーが防蝕膜を受け持ちます。大掛かりな機材を使用しないため、作業の騒音などが低減されます。有害な有機溶剤などは使用しませんので、作業をされる方の健康に配慮した環境を提供します。

PML工法の特長

  • 工場製品であるライナーは完全な1枚に加工されて出荷されますので、品質が非常に安定しています。
  • 完成品で出荷されるため、実際の施工日で安心して在庫ができます。
  • 天候が悪くなった、悪いと予測される日は、順延できます。
  • 好気性バクテリアが生成する下水環境特有の酸に対して、高い耐酸性を有しています。
  • 下水共用中でも特別なバッカーを使用することにより作業可能です。

ポリエチレン・コンパクトパイプ工法

建設足場素材の鋼製材を用いたベッド(平成26年1月特許取得)

ポリエチレン・コンパクトパイプ工法は、ドラムに巻いたC型形状の高密度ポリエチレン性のパイプを入孔より既設管に引き込み、蒸気加熱と圧縮空気により円形に復元させて、既設管に密着させて老朽化した既設管を更生する下水道管きょ工法です。
φ200~φ350mmまでの施工を基本とし、高い自立管強度と高密度ポリエチレン特有の破断時における伸び率が350%以上と大きいことから地震により発生する地盤の歪みや地盤沈下による屈曲などにも対応、更生材自体に破断や割れが起きにくいため、耐震化に適用した工法です。

東レ建設の管更生工事の実績

【現場名】遮集幹線管渠耐震化工事(第51工区)

【現場名】
遮集幹線管渠耐震化工事(第51工区)


■施工場所:静岡県三島市
■発注者:三島市
■工事内容:φ1,350㎜  延長=260.2m

【現場名】遮集幹線管渠耐震化工事(第51工区)

【現場名】
三島終末処理場放流管可とう継手補強修繕


■施工場所:静岡県三島市
■発注者:三島市
■工事内容:φ1,500㎜→φ1,000㎜ 延長≒4.0m

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